【日記】理想の書斎を求めて(その1. 理想が分からない)

2016年に、半年かけて自宅をリフォームした。

最初リフォームと言っていたが、ちょうど築20年になっていたこともあり、実質リノベーションと言うべき大改築になった。リビングの間取りを変更し、キッチンとユニットバスを入れ替え、あらゆる壁を漆喰で塗り固める無添加仕様にした。家がとてもおしゃれで明るい空間になったので、結果的には大満足である。

アイアンの手すりなど、自分がデザインした通りに作ってもらった。イメージを絵としてアウトプットするトレーニングを続けてきて良かったと、至るところで実感したリフォームである。

さて、とても苦労したのが、仕事場となる書斎である。

書斎にはこだわりたかった。これこそが自分が仕事をする空間なのだと、胸を張って言える場所にしたかったのである。

さて、これがなかなか難しい。

理想の書斎に必要なものは何だろう?

いい本棚だろうか?
いい椅子だろうか?
いいデスクだろうか?
いいパソコンだろうか?

リフォームをお願いしたのが、腕のいい職人さんのいる工務店だったので、希望さえ言えばその通りに仕上げてくれる。実際、キッチンなどは調理の動線がほぼ決まっているので、一直線でデザインできた。以前使っていたキッチンには不満がいろいろあったので、その不満の元となる問題点をリストアップし、それを解決すれば良かったのである。

だが書斎は難しい。自分はソフトウェア屋さんなので、メインの作業はパソコンをいじるだけである。これまでの環境にとくに不満はなかったので、何も問題点がないし、何も解決しなければ何もデザインが進まない。

さあ困った。

プログラマとして、物書きとして、理想の書斎っていったい何だろう?

【日記】40歳になった大学の先生のマイ・働き方改革

2018年になって、自分の働き方をいろいろと見直しました。「いろいろ」と言っても結論は単純で、「仕事は平日に大学でしかしない」ことにした、ということです。一般的な会社で働くサラリーマンの方々にしてみれば当たり前のことなのでしょうが、大学の先生としては大きな変革です。

結婚するまではすべてが自分の時間で、気が向いたら勉強し、気が向いたらプログラミングし、気が向いたら授業の準備をしていました。すべての時間がプライベートと言うこともできるし、すべての時間が仕事の時間と言うこともできる、そんな生活です。納得の行く完成度になるまで好きなだけ時間がかけられるのです。夏休みの時間をすべて教材の開発に充てたこともあります。主観的な評価でしかありませんが、独身の大学教員は、授業のない長期休暇の時間の方がアクセル全開で自分のやるべき事に注力できるため、夏休みや春休みの方が多忙を極める事が多いのではないでしょうか。

しかし結婚するとそうはいきません。同じく仕事をしている妻の帰宅を待って一緒に食事したり、映画を見たりゲームしたりといった時間を取ろうとすると、細かな空き時間はあるものの、納得が行くまで時間をかけて何かをすることはできなくなります。実に3年もの間、それまでの働き方とのギャップに悩まされていましたが、今年になってようやく折り合いのつけ方が見えてきました。

最初に書いたように「仕事は平日に大学でしかしない」ことを大前提として、以下のようにいろいろとマイルールを設定したのでした。

  • 定時出勤・定時退勤で働く。
  • プログラミングの勉強やグラフィック制作は仕事である。仕事の時間内に時間枠を取る。
  • 自宅での時間は、家族との時間、自宅のメンテナンス、言語学習、楽器演奏の練習、読書に充てる。
  • プライベート用のGmailアカウントと大学用のGmailアカウントを分ける。緊急の要件が来ることがあるので、通知はオフにしない。

また自宅の方がプログラミングしやすいと認識していたので、その理由を突き詰めて、以下のように研究室の環境を整えました。

  • 机の下に引き出しがあると足が当たって集中できない。ヒジのすぐ下にヒザが来るようにする。机の高さはあまり関係ない。(→ 引き出しを留めていた木枠を外して、引き出しを捨てた。)
  • 机の下が柔らかく足が痛くならない。自宅は柔らかい木のフローリングだが、研究室は床がコンクリートのため固い。(→ 45cm×75cmの小さなラグを買ってきて下に敷いた。)
  • 脚付きのソファ(床から座面までの高さが40cm程度)の上でくつろぎながらプログラミングすることも多い。(→ 研究室にソファを設置した。)

最初に書いたように、今年は「仕事」と「プライベート」を分けるべきだった、という気付きを得た年でした。ちょうど40歳になりました。もっとも、私の場合は仕事をもつ妻と結婚したという前提があってのことであって、仕事とプライベートがないまぜになっているからこそ効果的に働ける先生もいるでしょうし、絶対的な正解なんてないとも思うわけですが。

自宅での過ごし方についても、これからいろいろと考えていきましょう。